2027年競技規則の変更予定
2026年9月7日追記:JBAの2027年競技規則変更サマリーでは、従来のアンスポーツマンライクファウルは「ディスラプティブファウル」と「フレグラントファウル」に置き換えられる予定です。その他の国内競技会は原則2027年4月1日から適用されます。現在の大会では、その大会で指定された現行規則に従ってください。
新しい判定基準と累積の違いは、審判向け|2027年競技規則の変更点で整理しています。
アンスポは、正当なバスケットボールのプレーと認められない接触や、過度に激しい接触などに宣せられるアンスポーツマンライクファウルです。「わざとだったか」や子どもの性格ではなく、実際に起こした動作を審判が判断します。
この記事は2026ミニバスケットボール競技規則の第37条を中心に、判定基準、フリースロー、失格・退場、TOの確認事項を整理しています。2027年の変更予定との区別は上の案内をご覧ください。
アンスポの4つの基準|C1〜C4の違い
第37条に挙げられた4つの基準を、C1〜C4として比較します。表の場面は理解のための例であり、接触した場所だけで自動的に判定が決まるわけではありません。
| 基準 | 規則上の見方 | 観戦で確認する点 |
|---|---|---|
| C1 | ボールに対するプレーではなく、正当なバスケットボールのプレーと認められない接触 | ボールを奪う動作ではなく、相手を抱える・つかむなどの接触か |
| C2 | 正当にプレーしようとしていても、過度に激しい接触 | ボールへ手を出していても、接触が過度に激しくなっていないか |
| C3 | 攻撃の進行を妨げるための、守備側による必要のない接触 | 相手の前進を止めるための接触か。シュート動作に入るまで適用する |
| C4 | ゴールへ進む選手とゴールの間に相手選手がいない状況で、後ろ・横から起こす不当な接触 | 位置関係とボールの状況を確認する。シュート動作に入るまで適用する |
「ボールに行ったからアンスポではない」とは限りません。C2では正当なプレーを試みていても、過度に激しい接触が対象になります。反対に、観客から強く見えたという印象だけでC2と決めつけることもできません。
速攻ではボールを持つ選手以外も対象になる
C4は、ボールを持ってゴールへ進む選手だけの基準ではありません。進行する選手がボールをコントロールしようとしている場合や、その選手へパスが放たれている場合も含まれます。パスの場合は、接触がなければその選手がボールをコントロールすると想定できる状況が条件です。
たとえば、ゴールへ走る白4番へのパスが空中にあり、白4番とゴールの間に青の選手がいない状況で、青7番が横から不当に接触した場面はC4を確認する例です。白4番がまだボールを持っていなくても、それだけで対象外にはなりません。
C3・C4の適用はシュート動作に入るまでです。ただし、その後の接触でもC1・C2に当てはまればアンスポになる場合があります。「シュート中はアンスポにならない」という意味ではありません。シュート動作の範囲は競技規則第15条で確認します。
ルーズボールや空中の接触はどう見る?
| 場面 | 確認する内容 |
|---|---|
| ルーズボールを取りに行った | 先に触れたかだけでなく、相手への接触が正当なプレーか、過度に激しくないかを見る |
| 相手が空中でシュートしている | ボールへの動作と相手への接触を分けて見る。ボールを狙ったことだけでC2を否定しない |
| 抜かれたあと腕やユニフォームをつかんだ | 正当なプレーと認められるか、進行を止める不要な接触かを確認する |
一生懸命だったことと、規則上の接触の評価は別です。ルーズボールの記事では、通常のファウルの処置がチームコントロールによって変わる点も整理しています。
アンスポのフリースローは何本?
アンスポはチームファウルが5個目かどうかにかかわらず、第37条の罰則を適用します。通常のミニバスで、ほかの罰則との相殺などがない場合は次のとおりです。
| ファウルされた状況 | フリースローと得点 | その後 |
|---|---|---|
| シュート動作中ではない | ファウルされた選手に2本 | ファウルされたチームのスローイン |
| シュート動作中で成功した | 得点を認め、追加1本 | 同じチームのスローイン |
| シュート動作中で不成功だった | ファウルされた選手に2本。ミニバスでは3本を適用しない | 同じチームのスローイン |
再開位置は、スコアラーズテーブルの反対側のセンターライン延長上です。フリースローの成功・失敗でスローインするチームは変わりません。通常の最後のフリースローのように、外れたボールをリバウンドして再開する処置ではありません。第1クォーターを始める場合はセンターサークルのジャンプボールです。
U12のTOマニュアルでは、アンスポのフリースロー時はショットクロックを24秒にリセットし非表示にします。その後のスローインで、コート上の選手がボールに触れたときに計り始めます。一般カテゴリーの「フロントコートのスローインライン・14秒」と混同しないようにしましょう。
アンスポ2個、またはテクニカルとの組み合わせで失格・退場
| 同じ選手に記録された組み合わせ | 扱い |
|---|---|
| アンスポ2個 | 失格・退場(ゲームディスクォリフィケーション) |
| テクニカル2個 | 同上 |
| アンスポ1個+テクニカル1個 | 同上 |
| 個人ファウル合計5個 | 以後その試合に出場できない。上の累積による失格・退場とは区別する |
累積による失格・退場になっても、そのことだけでフリースローを追加するわけではありません。2個目に宣せられたアンスポやテクニカル自体の罰則を行います。退場する人は、ゲーム終了まで自チームの控室にとどまるか建物から退出します。
ディスクォリファイングファウル(DQ)との違い
DQは、特に悪質でスポーツマンシップに反する行為へのファウルです。選手だけでなくコーチ、交代要員、5ファウルとなったチームメンバー、チーム関係者なども対象になります。アンスポの累積による失格・退場とは、記録上も区別します。
| 比較 | アンスポ | DQ |
|---|---|---|
| 対象となる行為 | 第37条の基準に当てはまる、体の接触を伴うファウル | 特に悪質でスポーツマンシップに反する行為。接触のない行為も含む |
| 失格・退場 | 1個だけでは直ちに失格・退場にならない。累積条件を確認 | 宣せられた人は失格・退場 |
| 対象者 | プレーヤー | プレーヤーやベンチメンバーなど |
接触を伴わないDQでは相手チームに2本を与え、シューターはヘッドコーチがチームメンバーから指定します。接触を伴う場合はファウルされた選手が打ち、シュート成功なら得点と追加1本、シュート中でない場合や不成功なら2本です。基本の再開はアンスポと同じセンターライン延長上のスローインで、第1クォーター開始時はジャンプボールです。
ベンチメンバーのDQやファイティングは、記録先や複数の罰則に別の処置があります。単純に「DQだからいつでも2本」と処理せず、審判の報告を確認してください。ベンチから出る行為はベンチマナーの記事でも扱っています。
TOは種類・選手番号・本数・再開位置を確認する
| 担当・確認項目 | アンスポ時の基本 |
|---|---|
| スコアラー | 審判の報告した選手番号を確認し、Uとして記録する |
| 個人・チームファウル表示 | 選手の個人ファウルに加え、チームファウルにも数える |
| 累積の確認 | 同じ選手のU・Tの組み合わせと合計5個を確認する |
| フリースロー | シューターと1本・2本の指示を確認する |
| ショットクロック | 24秒にリセットし、フリースロー中は非表示にする |
| 再開 | センターライン延長上のスローインと、時計を動かす時機を確認する |
罰則が重なったときは、第42条の特別な処置により相殺や順序の確認が必要になります。TOだけで本数や再開チームを決めず、審判へ確認します。詳しい記録はスコアシートの書き方、時計の操作はショットクロックの記事をご覧ください。
子どもへの声かけは、次の安全な動作を短く伝える
アンスポは子どもの人格を評価する判定ではありません。「後ろから腕で止めず、次は先に守れる位置へ動こう」「空中の相手を押さない」など、直したい動作を短く伝えると振り返りやすくなります。
「ボールに行けば何をしてもよい」と教えず、ボールへの正当なプレーでも過度に激しい接触は許されないことを合わせて伝えましょう。危険な動作はコーチと確認し、判定への不満を子どもに背負わせないようにします。
確認に使った公式資料
判定基準と罰則は、JBA U12カテゴリー資料ページに掲載されている2026ミニバスケットボール競技規則の第15・36〜38・40〜42条、時計と記録は「U12 TOマニュアル ハンドブック」(2026年4月6日版)で確認しています。表と具体例は規則を理解するための当サイトの説明です。
通常の接触の見方はよくあるファウル5選、足と体の位置関係はファウルとナイスディフェンスの違いも参考にしてください。

