ミニバスの交代は、第1〜第3クォーターと、第4クォーター・延長戦で扱いが変わります。第1〜第3クォーターの通常の交代はクォーター間とハーフタイム、第4クォーター・延長戦は「交代が認められる時機」に行います。
2026ミニバス競技規則第4・5・19・40条とU12 TO資料をもとに、交代できる場面、申し出の手順、負傷や5ファウルの例外、出場記録を整理します。
最初に確認|クォーター別の交代
| 場面 | 交代の基本 |
|---|---|
| 第1〜第3クォーターの途中 | 通常の戦術的な交代はできない。アウトやファウルで時計が止まっても同じ |
| クォーター間・ハーフタイム | 次のクォーターのメンバーへ交代できる。出場条件を確認 |
| 第4クォーター・各延長戦 | 交代が認められる時機に、申し出と審判の合図を経て交代 |
| 負傷・必要な手当てや介助・5ファウル・失格退場 | 第1〜第3クォーターでも、規定に従って必要な交代を行う |
タイムアウトはクォーター間のインターバルとは別です。第1〜第3クォーターでタイムアウトを取ったからといって、通常の戦術的な交代が自由にできるわけではありません。
第3クォーターまでの出場条件
| チームの登録・エントリー | 基本規則の出場条件 |
|---|---|
| 登録競技者が10人以上 | 第3クォーターまでに10人以上が、各1クォーター以上・2クォーターを超えない範囲で出場 |
| 登録競技者が8〜9人 | 全登録競技者をエントリーし、第3クォーターまでに全員が少なくとも1クォーター出場 |
| どちらの場合も | 第3クォーターまでに同じ選手が続けて3クォーター出場しない |
| やむを得ない途中交代 | 下がった選手・入った選手の両方が、そのクォーターに出場した扱い |
出場条件を避けるため、コート上の選手を4人以下にしてプレーすることもできません。当日の人数不足や、試合途中で出場条件を満たせなくなった場合は、基本規則ではゲーム不成立・没収となります。国内大会の人数等は主催者が変更できる補足があるので、エントリー前と試合前に大会要項を確認してください。
例:第2クォーターにA4が負傷し、A9と交代した場合、A4もA9も第2クォーターに出場したものとして数えます。「短時間だけだったから出場に数えない」とはしません。次のクォーターのメンバーを決めるときも、この記録を使います。
第4クォーター・延長戦|交代できる場面の判断表
| 場面 | 交代の扱い |
|---|---|
| 通常の中断でボールがデッド、ゲームクロックが止まる | 両チームに機会がある。ファウル・違反は審判のTOへの伝達が終わってから連絡 |
| 最後のフリースローが成功 | 両チーム。次のスローインのボールが与えられる前まで |
| 最後のフリースローが外れ、その後に罰則のスローインが続く | 両チーム。次のボールが与えられる前まで |
| 通常の最後のフリースローが外れ、リバウンドで続行 | その失敗だけでは交代できない |
| 通常のフィールドゴールが成功 | 得点だけでは両チームとも交代できない。最後の2分も同じ |
| 得点されたチームにタイムアウトが認められる | その中断による機会に両チームが交代できる |
| スローイン、または最初のフリースローのボールが与えられる | 交代の機会は終了。次の機会を待つ |
ミニバスでは第4クォーター・延長の残り2分以下でも、通常の得点後にゲームクロックを止めません。そのため、一般競技の「最後の2分、得点されたチームが交代できる」という運用をそのまま使わないでください。
最後の2分に、設備の不具合、モップ、コートに入った物、遠くに転がったボールなど、競技規則で想定されていない理由のためだけに審判が時計を止めた場合も、タイムアウト・交代は認められません(第19条19-2-5の国内補足)。
交代の申し出から、コートに入るまで
交代を申し出るのは交代要員本人です。すぐにプレーできる準備を整え、スコアラーズテーブルで交代の合図を示すか、交代席に座って明確に伝えます。交代席がない場合はテーブル横で待ちます。コーチの声だけで選手がコートに入る手続きではありません。
| 順番 | 選手・TO・審判の動き |
|---|---|
| 1 | 交代要員本人がTO席へ申し出る |
| 2 | スコアラーがクォーターと交代の時機を確認する |
| 3 | 認められる時機に、国内ではスコアラーが座ったままブザーと交代の合図で審判へ知らせる |
| 4 | 審判が笛とシグナルで交代を認め、選手を招き入れる |
| 5 | 選手が入れ替わり、TOが番号・出場記録を確認して再開を準備する |
申し出は、スコアラーが交代を知らせるブザーを鳴らす前なら取り消せます。選手はブザーが鳴っただけで入らず、審判が招き入れる合図まで境界線の外で待ちます。通常の交代と、ファウルアウト・失格退場の連絡は後述のとおり区別します。
フリースロー中の交代|最初のボールが与えられた後は?
最初のフリースローのボールがシューターに与えられると、原則としてその交代の機会は終わります。その後に申し出があれば、最後のフリースローが成功したときや、失敗しても罰則のスローインが続くときなど、次の交代時機を待ちます。
フリースローの間に新たなファウルが宣せられた場合は、原則として元のセットを終えた後、新しい罰則の前に交代が認められます。最後のフリースロー後、ボールがライブになる前にファウルや違反が宣せられた場合も、その処置の前に交代できる機会があります。第1〜第3クォーターの通常の交代制限は引き続き適用されます。
一方、負傷して手当てが必要な選手はフリースローの間でも交代できます。この場合、相手チームも希望すれば同じ人数を交代できます。シューターが怪我・5ファウル・失格退場で交代する場合、その交代選手が残りのフリースローを行います。その選手は、フリースロー後にゲームクロックが一度動く前にすぐベンチへ戻すことはできません。
負傷・介助・出血がある場合の交代
約15秒以内に続行できない、手当てや自チームの関係者から介助を受けた場合は、コート上が5人未満になる場合の例外を除いて交代が必要です。コーチがコート内へ様子を見に入っただけでも、規則上は介助を受けた扱いになります。
コート内へ入らずベンチ付近で15秒以内に対応し、ゲーム再開を遅らせない場合は、規則上の介助に含まれない例外があります。また交代を知らせるブザーより前にタイムアウトが認められ、その間に回復した場合は続行できる場合があります。
出血中・傷口が開いた選手は交代し、出血が止まり傷口が完全かつ安全に覆われた後でのみ戻れます。人数の例外を出血時にまで広げず、詳しい条件は負傷・介助・復帰のルールをご覧ください。
5ファウル・失格退場では、直ちに必要な交代を行う
個人ファウルが5個に達した選手は、その試合に再出場できません。ベンチには座れますが、失格退場となって控室等へ離れる場合とは区別します。5ファウル・失格退場の選手の交代は、直ちに30秒以内に行います。
国内のTOでは、スコアラーが5個目のファウルをブザーで審判に知らせ、アシスタントスコアラーが5の標識を示します。累積による失格退場はブザーとGDマーカー等で知らせます。その必要な交代について、通常の交代連絡ブザーと交代のジェスチャーを重ねません。
再出場・再交代は、同じ中断の中で自由にできる?
いったん交代が成立すると、原則としてゲームクロックが一度動き、次に時計が止まりボールがデッドになるまで、その選手を再び交代させることはできません。5人を出場させられなくなる場合や、誤りの訂正でフリースローを打つ選手を呼び戻す場合などには例外があります。
第1〜第3クォーターで負傷交代した選手が回復しても、途中で自由に戻せるわけではありません。第3クォーターまでの出場条件、通常の交代制限、必要な交代の例外を併せて確認します。TOは選手の回復や再出場を単独で判断せず、審判・TO主任に伝えます。
TOの出場記録と、保護者が見るポイント
各クォーターの開始から出る選手は、スコアシートの出場時限欄に「/」を記録します。途中から出る選手は逆向きの「\」です。負傷などの途中交代では、前後の両選手の出場を確認し、番号とクォーターを共有します。
交代の申し出、ブザー、審判の招き入れ、出場記録を分けて確認すると、待っているだけの選手を出場した扱いにするミスを防げます。ファウル・タイムアウト・得点と同時に起きた場合も、一つずつ確認します。
保護者は今のクォーター、負傷や5ファウルの有無、審判の合図を見て流れを追えます。出場時間は競技規則とチームの計画にも関係します。観客席から指示を重ねず、試合後に「交代の準備をしていたね」「ベンチでも応援していたね」と見ていた行動を伝えると、子どもが話しやすくなります。
公式資料と関連記事
2026年10月4日確認。JBA U12「競技規則・関連規程等」掲載の2026ミニバス競技規則第4・5・19・40条、U12 TOマニュアルハンドブック(2026年度版)の出場記録・交代連絡・ファウル標識の手順を参照しています。人数など承認された大会独自の運用は大会要項も確認してください。

