※本記事には広告・アフィリエイトリンクを含む場合があります。2026年ミニバスケットボール競技規則とU12 TOマニュアルハンドブックをもとに解説します。
スローインは、コートの外からボールをパスして試合を再開するプレーです。基本は5秒以内に手放すこと。ラインを踏むこと自体は認められますが、ボールを持ったままコート内へ足を踏み入れることはできません。得点後と、審判が場所を指定した場合では、動ける範囲が違います。
最初に確認|5秒・ライン・動ける範囲
| 確認すること | 2026年ミニバスの基本 |
|---|---|
| 何秒以内? | ボールを与えられてから5秒以内に手放す。味方が5秒以内にキャッチするという意味ではない |
| ラインを踏める? | 投げ入れる選手は境界線を踏める。ボールを持ったままコート内の床へ足を踏み入れることはできない |
| 指定位置からどこまで動ける? | 審判に指定された場所からライン沿いに1mを超えて移動しない。逆方向へ戻ることはできる。周囲にゆとりがあれば後ろへ1mを超えて下がれる |
| 得点された後は? | そのバスケットの後ろのエンドライン沿いに移動でき、外にいる味方へパスや手渡しもできる。ただし5秒はやり直しにならない |
| どちらのボール? | 審判が示した攻撃方向へ攻めるチーム。スローインする選手のユニフォームも確認する |
1. 5秒はいつから数える?
審判からボールを与えられるなど、スローインする選手がボールを使える状態になったときから数えます。5秒以内にコート内へ向けてボールを手放せばよく、受ける選手がキャッチするまでを5秒で数えるものではありません。
相手のゴールや最後のフリースローが成功した後は、得点されたチームの選手が最初にエンドラインの外でボールを持つか、与えられたときから数えます。エンドライン外の味方に渡しても、新しい5秒は始まりません。
5秒を超えた場合はスローインのバイオレーションです。相手チームが元のスローイン位置から再開します。近接守備やフリースローの5秒との違いも確認できます。
2. ラインを踏む選手が「投げる側」か「受ける側」かで違う
| 場面 | 判定の基本 |
|---|---|
| 外から投げ入れる選手が境界線を踏んでいる | 境界線はコート外なので、それだけでは違反にならない |
| 投げ入れる選手がボールを持ったままコート内へ足を踏み入れる | スローインのバイオレーション |
| 受ける選手が片足で境界線を踏んだままボールをキャッチする | 受ける選手のアウトオブバウンズ。相手はその選手が線に触れた場所に近い位置から再開する |
同じ「線を踏んだ」という場面でも、投げる選手と受ける選手では扱いが違います。ボールを投げる前の足元と、受ける選手の位置を分けて見ましょう。
3. 指定位置のスローインと、得点後の違い
アウトや通常の違反の後は、審判に指定された位置から行います。ボールを手放す前に、審判に指定された場所からライン沿いに1mを超えて移動してはいけません。一度移動してから逆方向へ戻ることは認められます(第17条17-3-1)。歩いた距離を足し算して「合計1mまで」と数える説明ではありません。ラインに直角の方向は、会場にゆとりがあれば1mを超えて下がることができます。
相手のゴールや最後のフリースローが成功した直後は、得点されたチームが、そのバスケットの後ろのエンドラインの任意の位置から入れられます。エンドライン沿いに走ることや、同じエンドラインの外にいる味方へボールを渡すことも認められます。この再開にタイムアウトなどの中断が入っても、基本的にこの権利は続きます。
ただし、エンドラインから入れるスローインがすべて自由に動けるわけではありません。たとえば、投げ入れたボールをコート内の守備選手が故意に蹴り、キックボールになった後は、指定された位置からのスローインです。得点後のようにエンドラインを自由に走る扱いではありません。
4. 場面ごとの再開位置
| 止まった理由 | スローインするチーム・位置 |
|---|---|
| 通常のアウトオブバウンズ | 最後に触れたチームの相手。アウトが起きた場所に最も近いライン外 |
| トラベリングやダブルドリブルなど | 違反したチームの相手。違反が起きた場所に最も近いライン外 |
| 通常のパーソナルファウルでフリースローにならない場合 | ファウルしたチームの相手。ファウルが起きた場所に最も近いライン外 |
| 第2〜第4Q・延長の開始 | 原則としてアローが示すチーム。TOテーブルの反対側のセンターライン延長上 |
| 相手のゴール・最後のフリースロー成功後 | 得点されたチーム。そのバスケットの後ろのエンドラインの任意の位置 |
| アンスポ・DQの罰則でスローインが続く場合 | 罰則のフリースロー後、TOテーブルの反対側のセンターライン延長上(別途規定がある場合を除く) |
通常の違反や中断後は、バックボードの真後ろからは入れません。得点が認められない場合など、別の位置から再開する規定もあります。タイムアウトや交代そのものが、ボールの権利や再開場所を決めるわけではありません。先に何が起きてプレーが止まったかを確認します。
一般競技には、第4Q・延長の残り2分以下で、タイムアウト後にスローインを前方へ移す選択がありますが、2026年のミニバスでは適用しません。テレビで見る一般の試合の再開位置を、そのまま使わないようにします。
5. 投げ入れる側の違反と、守備側の妨害
| 場面 | 判定・再開のポイント |
|---|---|
| 投げ入れる選手が5秒を超える、コート内へ踏み込む、指定された場所からライン沿いに1mを超えて動く | スローインのバイオレーション。相手が元のスローイン位置から再開 |
| 誰にも触れないままパスがコート外へ出る | 投げ入れた選手の違反。相手が元のスローイン位置から再開 |
| コート内の味方にパスをせず、手渡しする | スローインのバイオレーション。相手が元の位置から再開 |
| 他の選手が触れる前に、投げ入れた本人がコート上でボールに触る | スローインのバイオレーション |
| 誰にも触れず直接バスケットに入る | 得点を認めず、スローインのバイオレーションとして相手が元の位置から再開 |
| 守備選手が、ボールが境界線を越える前に線の外へ手や体を出して妨げる | 守備側の違反。攻撃側がスローインをやり直す。警告やテクニカルファウルの確認が必要 |
ラインから障害物までの距離が2m未満の会場では、コート内の選手はスローインする選手の1m以内へ近づけません。いつでも守備側が線の外へ腕を伸ばしてよい、というルールではありません。
第4Q・各延長の残り2分以下では、審判がボールを与える際に境界線を越える妨害を警告するシグナルを示します。その警告後に守備側が妨害した場合はテクニカルファウルです。ほかの時間帯でも、警告後に同じチームが妨害を繰り返すとテクニカルファウルになるため、「スローインの違反ならすべて相手にボールを渡す」とは判断しません。
6. TOが確認する時計・ショットクロック・アロー
| 操作するもの | いつ・何を確認するか |
|---|---|
| ゲームクロック | 止まっている時計は、コート上の選手がボールに正当に触れたときにスタート。投げた瞬間や審判がボールを渡した瞬間ではない |
| ショットクロック | スローインの秒数を先に確認し、コート上の選手が正当に触れたときにスタート。味方のキャッチまで待たない |
| ポゼッションアロー | アローによるスローインのときだけ、終了を確認して反転。通常のアウトや違反で相手ボールになっても反転しない |
ミニバスは通常のゴール後、残り2分以下でも得点したことだけを理由にゲームクロックを止めません。時計が動いたままなら、得点後のスローインで改めてスタートボタンを押す場面ではありません。タイムアウトなどで止まった時計を再開する場合と区別します。
ショットクロックは、守備側が最後に触れてアウトになり同じ攻撃側が続ける場合は残り秒数を継続します。守備側のキックボールなどでは24秒へ戻します。相手がボールを奪って新たにコントロールした場合は、そのチームの24秒が始まります。リングに触れたボールなどの14秒の例外は、キックボールとショットクロックの解説と大会の公式TO資料で確認します。
| アローによるスローインの途中で起きたこと | アローの扱い |
|---|---|
| コート上の選手にボールが正当に触れる | スローイン終了後、反転する |
| 投げ入れるチームが5秒などの違反をする | 権利を失うため反転。相手が元の位置からスローインする |
| 守備側がスローインを妨げる違反をする | 攻撃側のアローによる権利は残る。やり直し前に反転しない |
| ボールが触れる前にどちらかのチームのファウルが起きる | アローによる権利は取り消されない。罰則と再開方法を審判に確認する |
TOは審判の笛でいったん時計を止め、シグナル・再開チーム・残り秒数を確認してから操作します。スローインの5秒は審判が数え、TOのゲームクロックで計るものではありません。
7. 練習と保護者の応援で意識したいこと
練習では、投げる選手だけでなく、受ける選手がVカットやフェイクでパスコースを作ることも大切です。コーチと5秒を数えながら、指定位置から入れる場面と、得点後にエンドラインを動ける場面を別々に練習すると理解しやすくなります。
保護者はプレー中の「早く出して」「こっちへ投げて」という指示を重ねず、選手とコーチの声が届くよう応援します。試合後は「どのパスコースが見えた?」「次はどう助けられそう?」と聞くと、失敗を責めずに振り返れます。
よくある質問
得点後に、エンドライン外の味方へ渡すことは反則ですか?
得点された後の特別な再開では認められます。指定位置からの通常のスローインや、コート内の選手への手渡しとは区別します。5秒は最初の選手がボールを持った時点から続きます。
相手が触って外へ出したら、アローを変えますか?
普通のアウトで再開するだけなら変えません。もともとアローによるスローインで、コート上の相手が触れてスローインが終了した場合は反転します。
タイムアウトを取れば前の方から入れられますか?
一般競技の終盤にある位置の選択は、2026年ミニバスでは適用しません。中断前の再開の理由に従います。
参考資料・関連記事
JBA U12部会の競技関連資料掲載の2026年ミニバスケットボール競技規則第12条・第17条・第29条・第49条・第50条、U12 TOマニュアルハンドブック(2026年度版)、公式インタープリテーション第17条を参照しています。一般競技のフロントコート・バックコートによる処置は、ミニバスの適用規則と照合しています。
アウトオブバウンズと最後に触れた選手
ポゼッションアローの向きと反転
スローイン・近接守備・フリースローの5秒
ミニバスのタイムアウト

