2026ミニバスケットボール競技規則 第31条を解説|ゴールテンディングとインタフェアレンスの基本

ミニバスルール

ミニバスの試合では、リング付近でボールに触れた場面について「今の触っていいの?」「得点になるの?」と迷うことがあります。

ゴールテンディング、インタフェアレンスは、リングやバスケット付近で起こる少し難しいバイオレーションです。小学生の試合で頻繁に起こるわけではありませんが、知っておくと審判・TO・指導者・観戦者が混乱しにくくなります。

この記事では、2026ミニバスケットボール競技規則 第31条をもとに、ゴールテンディングとインタフェアレンスの基本を整理します。ミニバスではスリーポイントの規定は適用しないため、得点の扱いにも注意して解説します。

第31条の全体像|リング付近のボールに触れるバイオレーション

第31条は、ショット中やリング付近のボールにプレーヤーが関わったとき、得点を認めるのか、取り消すのか、どう再開するのかを整理する条文です。

  • 31-1 定義:ショットやフリースローがいつ始まり、いつ終わるか
  • 31-2 ルール:ゴールテンディング、インタフェアレンスになる場面
  • 31-3 罰則:オフェンス側・ディフェンス側が違反したときの扱い

初心者向けには、ゴールテンディングは「入る可能性があるショットのボールに早く触ってしまう違反」、インタフェアレンスは「リングやバスケット、リング上のボールなどに関わって、自然なゴールの成立を妨げたり助けたりする違反」と考えると入り口として分かりやすいです。

どちらもバイオレーションの一種です。バイオレーション全体の考え方は、第22条「バイオレーション」記事でも整理しています。

なお、ゴールテンディングやインタフェアレンスは、第24条「ドリブル」記事第25条「トラベリング」記事のようなボール運び・足の使い方の違反とは見る場所が違います。リング付近のボール、リング、ネット、バックボードへの関わりを確認するルールです。

31-1 定義|ショットはいつ始まり、いつ終わるのか

31-1-1 ショットやフリースローの始まりと終わり

ゲームクロックが動いている状態でのショットや、フリースローのショットは、ボールがショットの動作中のプレーヤーの手から離れたところから考えます。

そのショットは、ボールがバスケットに入る、入る可能性がなくなる、リングに触れる、フロアに触れる、デッドになるなどの状態で終わります。

初心者向けには「ゴールに向かったボールが、まだ入る可能性のある間は特別な扱いになる」と理解するとよいです。たとえば、シュートされたボールがリングに向かって落ちているときや、フリースローのボールがリングに向かっているときは、プレーヤーが触れてよいか慎重に見ます。

ショットクロックのブザー後でも、この考え方が関係することがあります。ショットクロックとの関係は、第29条「ショットクロック」記事も参考になります。

31-2 ルール|ゴールテンディングとインタフェアレンスになる場面

31-2-1 ショット中のゴールテンディング

ゲームクロックが動いている状態でのショットで、ボール全体がリングの高さより上にある間にプレーヤーがボールに触れた場合、条件によってゴールテンディングになります。

特に、ボールがバスケットに向かって落ち始めている場合や、バックボードに触れた後のボールに触れた場合が重要です。初心者向けには「落ちてきていて、まだ入る可能性があるボールには触らない」と考えると分かりやすいです。

たとえば、相手のシュートがリングに向かって落ちている途中でディフェンスがはたいた場合や、味方のシュートが落ちている途中でオフェンスが押し込もうと触った場合は、ゴールテンディングを確認する場面になります。

31-2-2 フリースロー中のゴールテンディング

フリースローのショットで、バスケットに向かっているボールがリングに触れる前にプレーヤーが触れると、ゴールテンディングになります。

初心者向けには「フリースローのボールは、リングに触れる前に触ってはいけない」と整理します。フリースロー中は周りの選手も動き出しを意識しやすいので、ボールがリングに触れる前か後かを落ち着いて見ます。

31-2-3 ゴールテンディングの適用が続く時間

ゴールテンディングの考え方は、ボールがバスケットに入る可能性がなくなるか、リングに触れるまで適用されます。

つまり、まだ入る可能性があるボールには注意が必要です。リングに触れた後は、次にインタフェアレンスの考え方が関係する場面があります。

31-2-4 インタフェアレンスになる場面

インタフェアレンスは、リングやバスケット付近で、自然なゴールの成立にプレーヤーが不自然に関わる場面で問題になります。

  • ショットや最後のフリースローで、ボールがリングに触れている間に、プレーヤーがバスケットやバックボードに触れる
  • フリースローの後に続きがある場合、ボールが入る可能性のある間に、プレーヤーがボール、バスケット、バックボードに触れる
  • プレーヤーがバスケットの下から手を入れてボールに触れる
  • ディフェンスが、ボールがバスケットの中にある間にボールやバスケットに触れて、ボールの通過を妨げる
  • リングやネットを含むバスケットを揺らしたり、つかんだりした結果、ボールの動きに影響する
  • プレーヤーがバスケットをつかんでボールにプレーする

初心者向けには「ボールがリングやバスケット付近で入るかどうかの状態にあるとき、リング・ネット・バックボード・ボールに不自然に関わるとインタフェアレンスになる」と考えると整理しやすいです。

31-2-5 笛やブザーのあとでも触ってはいけない場面

ショット中に審判が笛を吹いた場合や、クォーター終了のブザーが鳴った場合でも、ボールがリングに触れたあと、まだバスケットに入る可能性があるときは、プレーヤーはボールに触れてはいけません。

ゴールテンディングとインタフェアレンスの規定は、そのような場面でも適用されます。初心者向けには「笛やブザーが鳴っても、リング付近でまだ入る可能性があるボールには触らない」と伝えると分かりやすいです。

31-3 罰則|誰が違反したかで扱いが変わる

31-3-1 オフェンス側が違反した場合

オフェンスのプレーヤーがゴールテンディングやインタフェアレンスのバイオレーションをした場合、得点は認められません。原則として、相手チームのスローインで再開します。

初心者向けには「攻撃側が入るのを助けるような触り方をしたら、得点はなし」と考えます。再開方法を確認したい場合は、第23条「アウトオブバウンズ」記事やスローインの考え方もあわせて確認すると理解しやすくなります。

31-3-2 ディフェンス側が違反した場合

ディフェンスのプレーヤーがバイオレーションをした場合、オフェンス側に得点が与えられます。フリースローの場合は1点、ツーポイントゴールエリアからのショットの場合は2点として扱います。

ここで大切なのは、ミニバスではスリーポイントゴールエリアの規定を適用しないことです。そのため、この記事では第31条の得点認定でも3点の説明は使いません。

初心者向けには「守備側が入る可能性のあるボールを不当に止めたら、入ったものとして得点を認める」と理解すると分かりやすいです。

31-3-3 最後のフリースローでディフェンスが違反した場合

ディフェンスのプレーヤーが、最後のフリースロー中にバイオレーションをした場合は、オフェンスに1点が与えられ、そのディフェンスのプレーヤーにテクニカルファウルが宣せられる場面があります。

初心者向けには「最後のフリースローで守備側がリング付近のボールに不当に関わると、1点に加えてテクニカルファウルが関係する場合がある」と整理します。難しい処置なので、実際の試合では審判の判断・大会運用・講習会の内容を確認してください。

ゴールテンディングとインタフェアレンスの違い

表タイトル:ゴールテンディングとインタフェアレンスの違い

項目ゴールテンディングインタフェアレンス
主な場面リングより上のショットボールに触れるリング、ネット、バスケット、リング上のボールに関わる
見るポイントボールが落ち始めているか、バックボードに触れたかボールがリングに触れているか、バスケットを揺らしたか
よくある例落ちてくるシュートをはたくリングをつかんでボールに触る
結果違反したチームに応じて得点なし、または得点認定違反したチームに応じて得点なし、または得点認定
初心者の覚え方入る可能性のあるボールに早く触らないリングやバスケット付近の自然な動きを邪魔しない

ミニバスで特に注意したい点

ミニバスではスリーポイントライン、スリーポイントエリアの規定は適用しません。そのため、第31条の得点認定でも3点の扱いはしません。フリースローは1点、ツーポイントゴールエリアからのショットは2点として整理します。

また、リングの高さが一般より低いため、リング付近の接触やボールへの関わりは起こりやすい場面があります。小学生では故意ではなく、勢いでリングやネットに触れてしまうこともあります。

審判は、ボールの状態、プレーヤーの動き、リングやネットへの関わり方を落ち着いて見ます。ただし、リングやネットをつかんだり、バスケットを揺らしたりする行為は安全面でも注意が必要です。

TO初心者が知っておきたいこと

  • ゴールテンディング、インタフェアレンスを判定するのは審判
  • TOが独自に得点を判断しない
  • 審判が得点を認めるシグナルを示した場合、その得点をスコアに反映する
  • ミニバスでは3点は扱わないため、得点は1点または2点で整理する
  • 最後のフリースローでディフェンス側の違反があった場合など、テクニカルファウルが関係する場面では審判の伝達を確認する
  • 不明な場合はスコアラー、審判、TO主任に確認する

審判初心者が見るポイント

  • ショットされたボールが落ち始めているか
  • ボール全体がリングより上にあるか
  • ボールがバックボードに触れた後か
  • ボールがリングに触れているか
  • ボールがバスケットの中にあるか
  • プレーヤーがリング、ネット、バックボード、バスケットを揺らしたか
  • オフェンス側の違反か、ディフェンス側の違反か
  • ミニバスでは3点の規定を使わないこと
  • 笛やブザーの後でも、リング付近で入る可能性があるボールに触れていないか

指導者・保護者が知っておきたいこと

ゴールテンディングやインタフェアレンスは難しいルールなので、子どもに最初から細かく詰め込みすぎなくても大丈夫です。

まずは「落ちてくるシュートに触らない」「リングやネットをつかまない」「入るかもしれないボールを邪魔しない」とシンプルに伝えるとよいでしょう。

保護者は、リング付近のプレーで審判が得点を認めたり取り消したりする場合があることを知っておくと観戦しやすくなります。TO担当になったときは、審判の伝達を待ち、勝手に得点を判断しないことが大切です。

インタープリテーション解説|実戦で迷いやすい場面

ここからは、条文本文ではなく、実戦で迷いやすい場面を補足するインタープリテーションの扱いについて整理します。

今回確認した範囲では、第31条「ゴールテンディング、インタフェアレンス」に直接対応するミニバス独自のインタープリテーションは確認できませんでした。ここでは、ミニバス版第31条の本文に基づいて、リング付近のボールやバスケットへの関わり方を理解することが大切です。

一般競技規則や映像判定に関する資料では、ゴールテンディングやインタフェアレンスが取り上げられる場面があります。ただし、ミニバスではスリーポイントの規定を適用しないため、3点に関する説明をミニバスの処置として使わないよう注意します。

よくある質問

Q. ゴールテンディングとは何ですか?

A. 入る可能性があるショットのボールに、条件を満たす前に触れてしまうバイオレーションです。特に、リングより上で落ち始めているボールや、バックボードに触れた後のボールに注意します。

Q. インタフェアレンスとは何ですか?

A. リング、ネット、バスケット、リング上やバスケット内のボールに関わって、自然なゴールの成立を妨げたり助けたりするバイオレーションです。

Q. ミニバスでも3点が認められる場面はありますか?

A. いいえ。ミニバスではスリーポイントライン、スリーポイントエリアの規定は適用しません。第31条の得点認定でも3点の説明は使いません。

Q. ディフェンスが違反したら得点になりますか?

A. 場面によっては、オフェンス側に得点が与えられます。フリースローなら1点、ツーポイントゴールエリアからのショットなら2点として扱います。

Q. TOはゴールテンディングを判断しますか?

A. いいえ。判定するのは審判です。TOは審判のシグナルや伝達に従って得点やファウルを記録します。

まとめ

第31条は、ゴールテンディングとインタフェアレンスを定めた条文です。ゴールテンディングは、入る可能性があるショットのボールに早く触ってしまう違反、インタフェアレンスはリング、ネット、バスケット、リング付近のボールに不自然に関わる違反です。

オフェンス側が違反した場合は得点が認められません。ディフェンス側が違反した場合は、オフェンス側に得点が与えられる場面があります。

ミニバスではスリーポイントの規定を適用しないため、3点の扱いはしません。TO初心者は自分で判定せず、審判の伝達を確認することが大切です。指導者は、子どもに「落ちてくるボールに触らない」「リングやネットをつかまない」とシンプルに伝えるとよいでしょう。

2026年競技規則の各条文をまとめて確認したい方は、2026バスケットボール競技規則をミニバス向けに解説|第1条〜第50条まとめをご覧ください。

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