ミニバスでは、境界線(サイドライン・エンドライン)の上もコートの外です。ボールを持つ選手がラインを踏む、ボールが外の床に落ちるなどすると、原則として相手チームのスローインで再開します。
ただし、「選手が外に出た」「空中のボールがラインの外側を通った」だけでは、ボールがアウトになったとは限りません。この記事では2026ミニバスケットボール競技規則をもとに、判定・再開・TOの時計操作を場面別に整理します。
まず確認|アウトになる場面・ならない場面
| 場面 | 判定・考え方 |
|---|---|
| ボールを持った選手がラインや外の床を踏む | ボールがアウト。原則として相手ボール |
| ボールがラインや外の床に触れる | ボールがアウト。最後に触れた選手の相手チームへ |
| 空中のボールがラインの外側を通り、誰にも触れずコートに戻る | それだけではアウトではない |
| ボールを持たない選手が外の床を踏む | その選手はアウトの位置にいるが、それだけでゲームを止めない |
| コート内の選手が、外にいる相手の体に体で触れる | それだけではアウトではない。接触のファウルは別に判断 |
| ボールが外にいるプレーヤーに触れる | ボールがアウト。その外にいるプレーヤーが出した扱い |
| ヘルドボール中、一方がラインを踏む | ジャンプボールシチュエーション。アローで再開 |
ライン際は「足」「ボール」「最後に触れた人」を分けて見る
境界線はコート内に含まれません。ボールを持つ選手の足がラインに触れれば、ボールが外の床に触れなくてもアウトです。足だけでなく、手などが外の床に触れた場合も同じです。
一方、コート内でボールを持つA1が、片足をラインに置いているB1の体に自分の体で触れても、それだけではアウトになりません。A1の持つボールがB1に触れた場合はB1が出した扱いになり、Aチームのスローインで再開します(第23条・公式解説23-2、23-3)。
交代席に座っている交代要員や観客などにボールが触れた場合は、コート上の「外にいるプレーヤー」とは区別します。例えばA1のドリブルが交代席のB6の膝に触れたときは、外の人に触れる前に最後にボールを扱ったA1が出した扱いで、Bチームのスローインです(公式解説23-4)。
空中でラインの外側を通ったボールは?
ボールが外側の空間を通っただけではアウトではありません。外の床・物・人に触れず、コート内に戻ればプレーは続きます。
選手がジャンプしている間の位置は、最後に触れていた床の位置で判断します。コート内から跳んで外側の空間でボールを戻し、外の床に着く前に手放した場合は、そのことだけではアウトになりません。外の床から跳んだ選手は、空中でコート内に入っても外の位置のままです。
ただし、自分のチームのスローインがコート内の誰にも触れず、そのまま外へ出た場合はスローインの違反です。通常のアウトと異なり、元のスローインの場所から相手ボールで再開します。
バックボードや天井に当たった場合
| 触れた場所 | アウトの判断 |
|---|---|
| バックボードの裏側・支柱やサポート部分 | アウト |
| 天井などコート上方に設置された物 | アウト |
| バックボードの表面・上端・側面 | そこに触れたことだけではアウトではない |
| コート外の物や外の床に触れている物 | アウト |
「ボードに当たったからアウト」と一括りにしないことが大切です。ボード裏側や支柱に当たった場合は、そこに触れる前に最後にボールに触れた選手の相手チームへボールが与えられます。
どちらのボール?最後の接触が分からない場合
通常は、最後にボールに触れたプレーヤーが出したと判断し、その相手チームのスローインです。パスしたA1のボールにB1が触れて外に落ちたなら、Aチームのスローインになります。
審判が最後にどちらの選手が触れたか判断できない、または審判同士の意見が一致しない場合は、ジャンプボールシチュエーションです。第1クォーター開始時のようにトスするのではなく、ポゼッションアローが示すチームのスローインで再開します。観客席から見えにくいことと、審判が判断できないことは別です。
また、双方がボールをしっかりつかむヘルドボールの間に一方の選手が外へ触れた場合も、単純に「踏んだチームの相手ボール」とはせず、アローによる再開になります。
再開場所と5秒ルール
通常のアウトは、ボールが外へ出た場所に最も近い境界線の外からスローインします。ただしバックボードの真後ろは除きます。審判が指定した位置を確認してから再開しましょう。
スローインは、ボールを渡されて投げ入れられる状態になってから5秒以内に手放します。味方がキャッチするまでが5秒ではありません。ボールを手放す前に、審判に指定された場所からライン沿いに1mを超えて移動してはいけません。逆方向へ戻ることは認められます。後ろ方向には、周囲にゆとりがあれば1mを超えて下がることもできます(第17条17-3-1)。詳しい例はスローインのルールと再開位置で解説しています。
TO向け|アウト後のショットクロック
笛が鳴ったら、まず時計を止めます。アウトだからといって毎回24秒に戻すのではなく、ボールを与えられるチームと、リングへの接触・ボールのコントロールを確認します。下の表は、Aチームが攻撃していた場面の例です。
| 場面 | 再開するチーム | ショットクロック |
|---|---|---|
| リングに当たっていないボールをBがはじいて外へ。Aの攻撃が続く | A | 残り時間を継続(例:残り8秒なら8秒) |
| リングに当たっていないボールをAが最後に触って外へ | B | 24秒 |
| リングに当たったボールをBがコントロールせずにはじいて外へ | A | 14秒 |
| リングに当たったボールが直接外へ、またはAがコントロールせずに触って外へ | B | 24秒 |
| Bがいったんボールをコントロールした後、Bが外へ出す | A | 新しい攻撃として24秒 |
「触れた」と「コントロールした」は同じではありません。リバウンドをはじいただけか、つかんで保持したかで処理が変わります。審判の合図を確認し、不明なときは勝手にリセットせずTO主任に確認します。
ゲームクロックは、スローインされたボールがコート内のプレーヤーに正当に触れたときに動かします。ショットクロックも再開条件に従って操作し、味方のキャッチを待つとは限りません。詳細はミニバスの24秒・14秒とTO操作を確認してください。
スコア・ファウル・アローの扱い
アウトオブバウンズはバイオレーションであり、個人ファウルやチームファウルには加算しません。得点も記入しません。ただし別に接触のファウルが宣せられたときは、その判定に従います。
普通のアウトでスローインするだけなら、ポゼッションアローは反転しません。最後の接触が不明な場合やヘルドボールなどで、オルタネイティングポゼッションによるスローインになったときは、その手続きに従ってアローを扱います。
練習と観戦で押さえること
練習では、ライン際で足元を確認する、外へ落ちそうなボールを追うときは安全を優先する、味方が受けやすいパスを出す、といった行動を具体的に振り返れます。外へ出たボールを無理に追って壁・ベンチ・他の人に衝突しないようにしましょう。
観戦中は審判が示す方向とスローインするチームを確認します。判定への声やプレーの指示を重ねず、子どもたちへの応援を中心にすると試合を見守りやすくなります。
参照した公式資料と関連記事
2026年10月4日確認。JBA U12「競技規則・関連規程等」掲載の「2026ミニバスケットボール競技規則」第11・12・17・23・29・49・50条、「2026バスケットボール競技規則/公式解説」第23条、「U12 TOマニュアルハンドブック(2026年度版)」のショットクロック操作を参照しています。大会独自の承認された運用がある場合は大会要項も確認してください。

