2026年ミニバスケットボール競技規則の第15条は、ショットの動作がいつ始まり、いつ終わるかを定めています。シュート中のファウルかどうかは、入ったか外れたかではなく、ファウルが起きたときの動作で確認します。
動きながらではないショットと、ドライブなどの動きながらのショットでは、始まりの基準が違います。また、空中のシューターはボールを放した後も、両足が着地するまでショットの動作中とされます。この記事では、その違いと得点・フリースローの処置を具体例で整理します。
最初に確認|ショット動作の始まりと終わり
| 場面 | 第15条の確認ポイント |
|---|---|
| 動きながらではないショット | 相手のバスケットへ向け、ボールを上方へ動かし始めたと審判が判断したときに始まる |
| ドライブなど、動きながらのショット | ショットに先立ち、ドリブルを終えるか空中でキャッチし、片手・両手でボールを支え持ったときに始まる |
| ボールを放した後、シューターが空中にいる | 両足が床へ着地したときに終わる |
| ファウルを受けた後にパスした | ショットの動作中とはみなされなくなる。処置はチームファウルなども確認する |
第15条では、ショット、タップ、ダンクと、ドライブでのひと続きの動作などを説明しています。ボールをキャッチした、ドリブルを終えたという一場面だけで、すべてをシュート動作中と決めるわけではありません。その後に続く動作と、ファウルのタイミングを見ます。
止まって打つショットと、ドライブ中のショットの違い
動きながらではないショットでは、ボールを上方へ動かし始めた時点が基準です。例えば、両足で正当に止まり、ボールを構えているだけで、まだ上方への動きが始まっていない場面へのファウルは、ショットの動作中のファウルとはなりません。JBA公式解説15-2も、この違いを示しています。
ドライブでのひと続きのショットや、その他の動きながらのショットでは、ショットに先立ってドリブルを終える、または空中でボールをキャッチし、ボールを支え持った時点が始まりです。ボールを上へ持ち上げた瞬間だけを見ず、その前から続く動作を確認します。
第15条15-1-4では、競技規則で許される歩数と、ショットの動作との間に関係はないとしています。「レイアップの何歩目だからシュート中」と歩数だけで判断しないようにします。
空中のシューターは、両足の着地まで動作中
第15条では、ボールが手から離れたとき、または完全に新しいショットの動作へ移ったときに、その動作が終わると定めています。ただし、シューターが空中にいる場合は、両足が床へ着地したときに終わります。
例えば、ジャンプシュートを放った後、両足の着地前に守備側からファウルを受けた場合も、ショットの動作中のファウルとして扱う場面があります。ボールが手を離れたかだけでなく、空中にいるか、着地が終わったかを確認します。
接触があったことと、ファウルが成立することは別の確認です。どちらに接触の責任があるか、正当な守備か、プレーにどのような影響があったかを審判が判断します。接触の基本はよくあるパーソナルファウルで確認してください。
守備側のパーソナルファウルを受けた場合の処置
次の表は、通常のミニバスで、ショットの動作中に守備側からパーソナルファウルを受けた場合の基本です。第34条34-2-2の処置に沿って確認します。
| ショットの結果・場面 | 基本の処置 |
|---|---|
| 正当なショットが成功した | 2点を認め、ファウルを受けた選手へ追加のフリースロー1本 |
| ショットが成功しなかった | ファウルを受けた選手へフリースロー2本 |
| ショットの動作中ではなかった | スローインなどの処置。チームファウルのペナルティによってはフリースローになる |
通常のミニバスではスリーポイントゴールエリアを適用しないため、体育館に3ポイントラインがあることだけを理由にフリースロー3本とはしません。JBA U12公式サイトは、3ポイントラインなどの導入を、3月末開催の全国ミニバスケットボール大会の特別ルールと案内しています。参加大会で採用する規則を要項で確認してください。
アンスポーツマンライクファウルなどは別の罰則を確認します。フリースローの本数と処置、アンスポーツマンライクファウルも参考にしてください。
ファウル後のパス・トラベリング・腕をつかまれた場面
| 場面 | 確認する扱い |
|---|---|
| ファウルを受けた後、味方へパスした | ショットの動作中とはみなされなくなる。チームファウルなどに沿って処置する |
| ショット中にファウルを受け、その後トラベリングをして入れた | ゴールは認めない。通常のミニバスのショットでは、受けたファウルに対するフリースロー2本 |
| ショット中に腕をつかまれ、ボールを放せなかった | ボールを手放していなくても、ショットの動作中のファウルになる場合がある |
公式解説15-9では、そのクォーター3個目のチームファウルを受けた後に味方へパスした例を示し、ファウルの場所に最も近い位置からのスローインで再開すると説明しています。チームファウルのペナルティがある場面は処置が変わるため、「パスしたから必ずフリースローなし」と広げて覚えないようにします。
公式解説15-11は、ショット中のファウルの後にトラベリングをした例です。得点は取り消されても、それより前に受けたファウルの処置として2本のフリースローが与えられます。違反やファウルが起きた順序を分けて確認してください。
第15条15-1-5では、相手に腕をつかまれて得点を妨げられた場合、ボールが手から離れることは必須ではないとしています。実際にボールを投げられなかったことだけで、シュート中のファウルではなかったと判断することはできません。
笛の後に入ったショットは?
守備側のファウルを受ける前から、ゴールへ向かうひと続きの動作を始め、その動作で正当にショットを完了した場合は、笛の後に入っても得点を認める場面があります。一方、笛の後に明らかに新しいショットの動作を始めた場合には、この扱いは当てはまりません。
ここは第10条のボールのステータスと、第16条の得点も関係します。第10条はライブ・デッドの状態、第14条はボールのコントロール、第15条はショット動作を定めているため、それぞれの内容を分けて読みます。ボールのステータスと第16条「得点」も確認してください。
保護者・TOが確認する順番
- ファウルが起きたとき、動きながらのショットか、止まって打つショットかを見る
- ボールの動きと、ひと続きのショットが始まっていたかを確認する
- 空中のシューターなら、両足の着地が終わっていたかを見る
- ファウル後にパス、新しいショット、トラベリングなどがあったかを確認する
- 審判の得点シグナルとフリースロー本数を確認する
これは観戦や確認のための整理例です。TOは見た印象だけで本数や得点を決めず、審判の伝達を確認して記録します。スコアラーは得点とファウル、タイマーは時計の停止と再開を担当する規則に沿って扱います。
記録の役割はスコアラー・アシスタントスコアラーの任務、時計操作は時計係(タイマー)の操作手順で確認できます。
確認に使う公式資料
- JBA「2026 ミニバスケットボール競技規則」:第15条15-1-1〜15-1-6、処置は第34条34-2-2を参照
- JBA「2026 バスケットボール競技規則・公式解説」:公式解説15-2、15-4、15-5、15-9、15-11などを参照。3ポイントの例はミニバスの相違点と区別
- JBA U12「競技規則・関連規程等」:最新版と、全国大会の特別ルールに関する注記を確認
まとめ
- 動きながらではないショットと、ドライブ中のショットで始まりの基準が違う
- 空中のシューターは、ボールを放した後も両足の着地まで動作中となる
- ファウル後のパスやトラベリングによって、得点・再開の扱いが変わる
- TOはショットの成功・不成功と審判の伝達を確認し、得点とフリースローを記録する
関連する条文を探す場合は、2026年競技規則・第1条〜第50条まとめをご覧ください。

