ミニバスの第1クォーターは、センターサークルで審判がボールをトスするジャンプボールで始まります。その後のヘルドボールなどは、原則としてポゼッションアローが示すチームのスローインで再開します。
ジャンプボールシチュエーションとは「もう一度トスする」という意味ではありません。2026年のミニバス競技規則に沿って、選手の動き、ヘルドボールの判定、アローと時計の処理を整理します。
ジャンプボール・ヘルドボール・アローの違い
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ジャンプボール | 各チーム1人ずつの間に審判がトスし、タップして始める方法 |
| ヘルドボール | 双方が片手または両手でボールをしっかりつかみ、乱暴にしなければどちらもコントロールできない状態 |
| ジャンプボールシチュエーション | ヘルドボールなど、交互のスローインで再開する規則上の場面 |
| オルタネイティングポゼッション | ジャンプボールシチュエーションで両チームが交互にスローインする仕組み |
| ポゼッションアロー | 次にそのスローインを行うチームの攻撃方向を示す矢印 |
試合開始のジャンプボールで守ること
| 確認点 | ルール |
|---|---|
| ジャンパーの位置 | 自チームのバスケット側の半円内に両足を置き、片足をセンターライン近くに置く |
| タップする時機 | ボールが最高点から下降し始めてから。正当にタップされる前に位置を離れない |
| タップの回数 | 各ジャンパーは2回まで |
| キャッチ | ジャンパー以外の選手か床にボールが触れるまでは、ジャンパーはキャッチできない |
| 周囲の選手 | タップされるまではサークルのラインに触れたり、越えたりしない。ライン上の空間も含む |
| 誰もタップしなかった | ジャンプボールをやり直す |
手順の違反があれば、バックボードの真後ろを除く違反場所に最も近い境界線の外から相手チームのスローインです。ジャンプボールをしたからといって、必ずアローによる再開になるわけではありません。
ジャンパーが立つのは自チームが守るバスケット側です。攻める方向とは逆なので、試合前にチームの攻撃方向を確認しましょう。後半はバスケットを交換し、延長戦は第4クォーターと同じ方向で行います。
ヘルドボールと、ブロック後のトラベリング
両チームの選手がボールをしっかりつかみ、乱暴にしなければ一方が取れないときにヘルドボールが宣せられます。「守備の手が一瞬ボールに触れた」だけでは同じ扱いになりません。
| 例 | 判定 |
|---|---|
| A1がボールを持って跳び、B1のブロック後も双方がしっかりボールをつかんで着地 | ジャンプボールシチュエーション |
| B1が正当にブロックしたが、着地時にはB1の手が離れ、A1だけがボールを持つ | A1のトラベリング |
| 双方がしっかりボールをつかむ状態で、一方がラインを踏んで着地 | ジャンプボールシチュエーション |
| 取り合いの際に相手を押す・不当にたたく | 接触の内容によりファウル。ヘルドボールとは別に判断 |
ヘルドボール自体は個人ファウル・チームファウルに数えません。笛が鳴った後まで引っ張り合わず、安全に手を離し、再開するチームを確認します。
アローが示す方向と、最初に決める時機
アローは、次に権利を持つチームが攻める相手バスケットへ向けます。「矢印に近いベンチのチーム」「今ボールを持っているチーム」という意味ではありません。例えばAチームが右へ攻め、Aに次の権利があるならアローは右向きです。
最初のジャンプボール後、最初のライブボールをコントロールしなかったチームが最初の権利を得ます。Aが最初にコントロールすれば、アローはBの攻撃方向です。タップだけでコントロールが確立したとは限りません。
開始直後に、どちらもコントロールしないうちにアウトや違反が起き、Bにスローインが与えられた場合は、そのボールがBの選手に与えられた時点でAの権利を表示します。この最初の違反によるスローインでは、コート内の選手に触れてもアローを反転しません。
アローで再開する主な場面
| 場面 | 再開のポイント |
|---|---|
| ヘルドボール | その場所に最も近い境界線の外。ボード真後ろは除く |
| アウトの最後の接触を審判が特定できない/審判の意見が一致しない | ジャンプボールシチュエーションとしてアローで再開 |
| ライブのボールがリングとボードの間に挟まる・載ったままになる | 原則としてアローで再開。続くフリースローや罰則のスローインがある場合は除く |
| 第2〜第4クォーター・延長戦の開始 | テーブル反対側のセンターライン延長から。別の罰則がある場合はその処置に従う |
普通のアウト、トラベリング、ファウルによるスローインは、その判定によってボールを与えます。笛が鳴るたびにアローでチームを決めるわけではありません。
TO向け|アローを反転する・しない場面
| 場面 | アローの扱い |
|---|---|
| アローのスローインがコート上の選手に正当に触れる | 味方・相手を問わず、その時点で反転 |
| スローインするチームが5秒超過などの違反 | 権利を失い反転。相手が元の場所からスローイン |
| 守備側がアローのスローインを妨げる違反 | スローイン側の権利は残る。まだ反転しない |
| アローのスローイン中や、第2クォーター以降・延長の開始前にファウル | ファウルだけで既に与えられた権利は取り消されない |
| 通常のアウトや得点後のスローイン | アローを反転しない |
| ハーフタイムで攻撃方向を交換 | 同じチームの次の権利を示すよう、物理的な向きを反転 |
ボールを手放した瞬間やヘルドボールの笛の瞬間に反転するのは早すぎます。「スローインが終わる」とは、コート内の選手に正当に触れる、スローイン側が違反する、ライブのボールがリングとボードの間に挟まる場合です。通常の操作は正当な接触を確認して反転し、例外では審判・TO主任と確認します。
時計とショットクロック|残り時間・14秒・24秒
ゲームクロックは、最初のジャンプボールでは正当なタップで開始します。ショットクロックは、その後にどちらかがコート上でボールをコントロールしてから24秒で開始します。アローのスローインでは、コート上のプレーヤーへの正当な接触を確認して時計を操作します。
| ジャンプボールシチュエーションの例 | 再開後のショットクロック |
|---|---|
| Aが攻撃中にヘルドボール。アローで再びAのスローイン | 残り時間を継続 |
| Aが攻撃中にヘルドボール。アローでBのスローイン | 24秒 |
| Aのショットがリングとボードの間に挟まる。アローでAのスローイン | 14秒 |
| 同じ挟まりでアローがBを示す | 24秒 |
| クォーター・延長戦開始のスローイン | 24秒 |
ミニバスでは、一般競技のフロントコート・バックコートによるリセットの区別を適用しません。一般の公式解説に14秒と書かれていても、そのままミニバスへ移さず、ミニバスの第29条とU12 TO資料を確認してください。
例外|開始直後は、もう一度ジャンプボールをすることもある
最初の正当なタップの後、どちらもまだライブボールをコントロールしていない状態でA2とB2がヘルドボールになった場合、最初のアローが確立していません。この場合はA2とB2をジャンパーにしてセンターサークルで再度ジャンプボールをします。コントロール前にこの2人のダブルファウルが起きた例も同様です。
時計は最初からやり直すのではなく、ヘルドボールやダブルファウルで止まった時点から継続します。「トスは試合の最初の1回だけ」と絶対化せず、この例外を押さえておきましょう。
アローによるスローインを間違ったチームに与えたら
審判やスコアラーが誤って別のチームに与えた場合、コート上のプレーヤーにボールが正当に触れる前なら直ちに申し出て確認します。正当に触れた後は、その誤りを訂正できません。ただし、本来権利を持つチームは次のジャンプボールシチュエーションの権利を失いません(公式解説12-9)。TOが独断でプレーを止めたり、矢印だけを直したりせず、審判・TO主任に伝えます。
観戦・練習での確認
観戦では審判の両手の親指を立てる合図、アロー、実際のスローインを確認します。練習で取り合いを振り返るときは、ピボットでボールを守る、味方がパスを受けられる位置へ動く、笛の後は無理に引かない、という行動に結びつけましょう。保護者席からの指示は控え、応援を中心に見守ります。
公式資料と関連記事
2026年10月4日確認。JBA U12「競技規則・関連規程等」掲載の2026ミニバス競技規則第9・12・17・23・29条、2026公式解説12-5・12-9・12-12〜18、U12 TOマニュアルハンドブック(2026年度版)のアロー・時計操作を参照。大会要項に承認された別の運用がある場合は併せて確認してください。
ポゼッションアローの基本と操作
アウトオブバウンズの判定と時計処理
スローインの5秒・再開場所・違反
ライブボール・デッドボールの違い

